学校で過ごす6年間は意外と短い。

小学生が学校で過ごす時間は年間約1,200時間、一方で放課後・長期休みに過ごせる時間は年間約1,600時間!卒業までの6年間では約9,600時間にもなります。「9,600時間」一見たくさんあるように思えますが、実にあっという間に過ぎてしまいます。この6年間・9,600時間をどう過ごすか。これから成長していく子ども達にとっては貴重な選択です。学童は、安心して過ごせる安全な場所で、先生よりは近いけれど ちょっと年上の指導員と放課後の時間を過ごす場所。さらに週2~3日ではなく月曜から土曜日までと長い時間を共に過ごすことで強い絆もうまれます。中には小学校を卒業しても時々顔を見せてくれる子もいるほど。そして、学童は異なる性別・学年の子どもたちが一緒に過ごしています。家では「一人っ子」の子も学童では上級生になればお兄ちゃんお姉ちゃん。まるで大家族のように、年下の子たちの面倒を見てもらいます。遊ぶときも宿題するときも一緒、時にケンカも起きます。しかし、ぶつかり合う事で他人を思いやる事や公共の場での行動など人間関係や規律といった社会性を一つひとつ、一人ひとりのスピードで身につけてゆきます。

 

自分を豊かに、集団を豊かに、生活を豊かに。一つの家族のような絆でつながっている学童。そこで子どもたちが日々見せてくれる笑顔は、家や学校とはまた違う いい笑顔。


―――これからの時代を羽ばたく子ども達の活きる力を育む。それが、学童です。


SAY

不定期連載。指導員インタビュー。

OHTAKE Risa Said...

熊野に帰る。迷いはなかった。―――


そう話すのは今年学童二年目を迎える大竹里沙。

小中高と熊野で過ごし、進学で名古屋へ。先の方向性もそして正社員への内定さえも決まっていたというが。


熊野を離れて見えること、感じたこと。一言では表せないいろいろな衝動がもう一度熊野へ突き動かした。


熊野へ帰り、職探し。誰かを世話することはきらいじゃなかったし、子どもたちと楽しく過ごせるのかも。こうして学童での生活が始まる。


子どもたちと向き合う学童の仕事。中には思い描いていたものとギャップが大きいと感じる人もいるようだが、大竹は「ギャップはあったけど、楽しい方が大きい」とさらっと話す。


実際子どもたちから「なんで怒らんの?」と聞かれることもあるという。大竹曰く「イラッとすることは時々あるけどそれ以上の事はない」とのこと。器の大きさが求められる仕事なのだろう。


子どもたちのやんちゃもさらっと受け止められる大竹にも苦手なことはある。人前に出ることだ。それまで自分から進んで人前に出ることは極力避けてきたというが、様々なイベントがある学童でそうはいかない。昨年のクリスマス会では初担当を任され、かなり緊張しながらもやりきった。


イラッとすることも、楽しいことも、いろいろありながらもバタバタのうちに過ぎていった初めての年。昨年の井戸事業所から今年はみはまっ子へ異動となった。また新たな場所で子どもたちとの生活が始まっているが、いまでも井戸の子どもたちは日誌に大竹のことを書いてくれているという。井戸担当の指導員から「書いてくれてるよ」と渡される日誌を見ることがなによりも嬉しいという。


子どもたちとの信頼を築く仕事。

昨日も、今日も、これからも。

 

大竹里沙(みはまっ子学童クラブ 指導員)